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1、車への興味は薄れ、離れ、酒は飲まない 20歳代の最近の傾向をテーマにしたテレビ番組を見た。 ・車を持つ必要を感じない;モーターショウに集まるのはオッサンばかり ・酒を飲まない;宴会で「先ずはビール」ではなく、○○サワーとかミルク◇◇とかを 各人それぞれに注文して、そろったところで「カンパーイ」。 ・海外旅行など行かない;12年前に比べて、この年代では170万人減とか。 何を楽しんでいるのか? 余計なお世話とも思える中高年者の心配があったが、心配ご無用であった。 ・自分の部屋が一番寛げる。 ・将来の不安に備えて貯蓄している。 ・無意味な出費はしないが社会貢献には応分に応じる。といった按配。 この番組は中高年の司会者が調査結果をスクリーンに映し出しながら3人の出演者に意見を聞き、時折スタジオの20代、40台各30人程に質問を出し、赤・青で答えてもらうというもの。出演者3人は後期高齢者の男性と中高年の女性と20代の女の子という構成だった。司会者は若者の変化に驚きの表情を見せながら番組を進め、車離れには部品まで含めた自動車産業に関わる大変な数の従業者と家族の生活がかかってると述べた。 後期高齢者と中高年の2人は以前から言われてきたままの酒などの観念的な効用論とか、若いときは貯金などせずに自分に投資せよ、などと述べるのみで存在感は薄かった。 若い女の子は「何処から声を出しているの?」と司会者から聞かれるような、一見頼りない感じではあったが、聞くほどに言う事は案に相違して?しっかりしていて、総合して見て20代に同調する気持ちであった。 2、自分の時間と空間を求め、貯蓄志向とのことなど ・「若いときから貯金をするなんて」という気風が以前はあったけれど、後期高齢者、中高年者の出演者2人から出た話はこの調子で、少なからず違和感を覚えた。 本心と言うより「かっこよさ」「世間体」をとりつくろったという感じが先行し、説得力がないように思えた。 半世紀前、私が始めてサラリーマンになった頃、「年収5年分位の蓄えを持て。自分の主義主張を貫く為に時には辞表を書く事もあるべし。その時に備えて、家族を路頭に迷わせないよう心がけておくのが男の責任」という話が少数意見ではなく言われていた。 こちらの方が現実に向き合う真の言葉であると私は思っている。 ・酒について;私が会社勤めをしていた頃、10数年前、上層クラス60歳前後、50歳代には「酒が人間関係維持更新に必須の潤滑剤」とする気風が強かった。 職場単位でも何かと酒宴の設定があったが、若い層はウエルカムではなかった。既にこの頃から酒離れの傾向は出ていたようだ。 ・自分の部屋が一番寛げるとは?;自分の時間を大切にして何かに打ち込むことを、少数の好ましくない例とか異なった見方の先入観で眺めると的外れなことになってしまう。番組で伺う限り否定的な印象はなかった。 ・車離れについて;数年前から若者の車購買意欲急減は自動車会社の営業マンから繰り返し聞いていて目新しいことではなかった。 20代の出演者が「オープンカーなど魅力はない。むしろ、見せつけがましくていやな感じ」と言い切っていた。 「若い人はしっかりしているなあ」と率直に思った。地に足がついている感じがした。 3、縮小均衡をたどるのか 昨年11月に第51話で、また先般第153話で車離れ、酒離れの問題に言及した。前者は日経新聞社のアンケート調査、後者はガリバーインタナショナルが発表した「エコカー調査2008」によるもの。この度はテレビ東京の特別番組。特定条件下の特異な現象ではなく、普遍性ある傾向と見てよさそうだ。 これらの傾向を上っ面だけ見たら「夢がない」「覇気がない」と評することになるだろう。上記の年配出演者は同趣旨の批評をしていた。 しかし20代の実態を理解し、同じ視線でものを見て、考えるなら答えは違ってくると私は思う。 自分の生活水準の意識で、違った生活環境に置かれている人を批判する。この誤りを犯しているのではないだろうかとも思う。 現在、人々は「質素・倹約」を忘れ、無自覚に「華美・虚飾」に走りすぎてはいないだろうか。本当に困っている人が多くいる一方で、たまたま時流に乗った中流層以上が自分を見失った温室ボケの状態に陥っているように思える。 この意味では20代の傾向が正しく、逆に批判する者が自分を見つめ直す必要があるように思った。 今の世の中は相当程度の縮小均衡が必要であろうと思う。 番組出演者のうち中高年女性は国会議員だった。賛否は別としてもこの観点からの発言がなく、ありきたりの言葉に終止したのは予想はされたが物足りないことだった。 4、新たな活性化社会を生み出すには 縮小均衡は行き過ぎた社会の歪みを正すことが第一であって、國が発展するためには新たな活性化が必須なのは論を待たない。 ガソリン価格が急騰を続け、若者でなくても車離れが促進される状況にある。 地球温暖化防止のための温室ガス排出削減が世界的な必須課題となっている。 バイオ燃料なるものの量産が進んで、食料の異常な高騰をもたらせている。 今こそ日本の優れた技術力を結集して「脱石油」を進め、日本に活性化社会を生み出し、世界に恩恵をもたらすように努めるべきであろうと考える。(第155話をご参照下さい) ・例えば日本では自動車の走行による消費エネルギーは全体の17%との由。全部を電気自動車、水素など燃料電池車にすると17%温室効果ガスの排出削減になる。 一気に転換することはむりでも、ハイブリッド車が途中過程に登城させることが期待できそうだ。流通システムの改革がバックアップすることになろう。企業の業績にも貢献しよう。 ・例(その2);発電を火力から原子力、太陽光、水力、風力等々に転換する。 原子力発電は国家的問題として拡大すべき問題であろう。 設備そのものや実用面での不信感、耐震性などの安全設計、周辺への影響など難問を抱えているが、為政者、当事者の権限と明確な責任を持って国民の同意を得て、石油に変わる電力確保の本命として拡充推進しなければならないと思う。 太陽光発電は電池の開発が進んで、20年ほど前はエネルギー転換率が数%に過ぎなかったものが20%程度までに進化した由。 しかしまだまだ高価で一般家庭に設置すると耐用年数が来ても減価償却出来ない。これでは広く普及させることなど出来ようはずもない。 技術開発にしても、普及策にしても民間の努力に政治がどう関与するかが問われよう。 國の重要政策に位置付けて強力に普及推進すべきと思う。 発電にしても、自動車など交通手段にしても、その他のエネルギー消費の大きな主な分野のエネルギー消費量%を示し、それぞれにどんな対策が考えられるかの概要、所謂グランドデザインを出来るだけ5W1H(何を、誰が、何時、何故、何処で、どの様にして)で先ずは示していただきたい。 政府は50年間、20年間での削減目標を各50%、20%と発表しているが、一般大衆の理解なしには出来ないこと。 その為の啓蒙策として是非50%、20%の背景にあるグランドデザインを提示して頂きたいと願っている。 次世代を担う若い世代は上述の如く堅実な物の見方、考え方でいる。現在の中高年からは出てこないであろう新たな発想や行動力に基づく大きなうねりを期待している。 |
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